木魚歳時記 第1801話

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 矢田地蔵(やたじぞう)

 「矢田地蔵」とは、西山浄土宗矢田寺の俗称です。本尊の地蔵菩薩は、開山の満慶が地獄で出会った地蔵の姿を彫らせたものと伝えれます。この地蔵菩薩は代受苦地獄(だいじゅくじごく)とも呼ばれ、地獄で人々を救うことが出来る地蔵とも呼ばれて信仰を集めています。昔は六地蔵の一つに数えられたこともあるそうです。天正十八年(1590)秀吉の都市計画により現在地に移って来たそうです。因みに、矢田寺の鐘は<送り鐘>と呼ばれ、死者や霊を送る時にこの鐘を撞いたそうです。現在、八月十六日の精霊送りにはこの鐘を撞きます。(中京区・寺町三条上る・天性寺前町)

     浅草の雷門や大西日