木魚歳時記 第1331話

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出へそ

 あらまかソーダか 石けん粉 でべそに膏薬はったろか

 女の子たるもの「おたふく」だのブスだのといわれ負けてはおれません。そんな悪ガキどもに報復したのがこの歌です。ほんとうに<出べそ>であろうとなかろうと、みんなの前で<出べそ>と揶揄(やゆ)されると、なぜか男はシュンとしたものです。ところで、ぼくの長女は生まれて数ヶ月間は<出べそ>でした。最初、それを見た時は仰天しました。「この子お嫁にいけるんやろか」。と、本気で心配したものです。大黒さんが「五円貼り付けたら治るンよ」と五円玉をガーゼにくるんで、絆創膏(ばんそうこう)で張りつけました。そしたら<出べそ>は2,3ヶ月で見事治りました。

     婆さんも寝酒をすなり春の雷