木魚歳時記 第1323話

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千本

 浄福寺通りの一筋西が千本(せんぼん)通りです。北は北区紫野大徳寺町から、南は伏見区納所(のうそ)町までを指します。途中、JR線や中央市場などで中断します。平安京の背骨である朱雀大路(すざくおおじ)に相当します。名称の由来は、永久年間(1219~22)船丘山西麓にあった葬送の地、蓮台野(れんだいの)へ至る道にあり、死者の供養のために千本の卒塔婆(そとば)が立てられたことによるとも伝えられます。この通りの北部は、かって、西陣織業地を背景とする京都有数の繁華街として栄えましたが、現在、昔の面影は残しておりません。
京の「数え歌」おわり

    老衲のさくら隠しとなりにけり