木魚歳時記 第1213話

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木津

 木津(きず)は、もちろん木津川に由来します。ところで、木津川のキヅというのは、文字通りキ(木)のツ(津=着く処)、木材を陸揚げした処と云う意味であります。昔、大仏建立のために奈良街道を東大寺までここで陸揚げした木材を運んだのでありましょう。
 いまはこのあたりは木津市となっていますが、かっては相楽郡(そうらくぐん)と呼ばれていました。これはサガ(幸処)アラカ(在所)という意味で、互いに楽しむという意味で「相楽」の漢字が当てられていたといわれます。古代、渡来人がやってきて、水路を利用して近江(滋賀)・京・大和(奈良)・難波(大阪)を結ぶ要衝(ようしょう)の地として栄えたのでありましょう。
JR 奈良線木津下車

     転校生その子は香水つけていた