木魚歳時記 第1214話

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山城

 山城(やましろ)とは、京都腑南部の古代の国名のことです。『古事記』では山代(やましろ)と書いたそうです。その名の起こりは、山河が帯のように取り巻いていて、自然の城を形成しているので「山城」となったそうです。外敵を防ぎ守るのにすぐれた地形であったからなのです。また『日本書記』には山背とあるのは、大和の国(奈良県)側から見ると北の方の山の背の向こう側にあるヤマウシロ(山の後)が縮まって「山城」となったともいわれます。すなわち、山代(やましろ)というのは、山を開き、山を治めて住んだところという意味が原義となるのだそうです。
近鉄京都線新田辺下車

      素首を叩き落として野分かな