木魚歳時記 第1233話

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綴喜

 綴喜(つずき)と読みます。現在は市町村の編成替えで京田辺市となりましたが、綴喜郡田辺町を中心とする一帯を指したようです。タナベ(田辺は、タ(田)ナ(助詞)ベ(周辺)という意味であります。また「田」は弥生時代の昔より人の住む処に適した所であったとされています。ツツキ(綴喜)は、ツ(津)ツキ(築)、もしくはツツ(津々)キ(来)の意味があるとされます。ツ(津)は木津・大津のように水辺の船着場を示すようになりますが、古くは、ツクシ(筑紫)ツクバ(筑波)のように、ツク(築)トコロ(所)を意味したともいわれます。また、神などを崇拝してイーツク(斎付)場合にも用いられたそうですから、綴喜(つずき)は津々を来て宮を築くという大変に重要な地域であったことになります。
近鉄京都線京田辺市

     結末は明かさぬままに蛇穴に