木魚歳時記 第1208話

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 水郷であった宇治川沿いには、「島」のつく地名は多い。中書島(ちゅうそじま)、向島(むかいじま)、槙島(まきしま)など・・宇治川の氾濫で砂州の島ができ、そこに古代の庶民が住み始めたからといわれています。
 宇治川の下流には今も相島(あいしま)があり、一口(いもあらい)の地名が残っています。相島のアイ(相)は川合のアイ(あい)であります。川の寄り合うところの意味であります。相島(あいしま)に隣接する「淀」(よど)も、桂川と、宇治川と、木津川の三川(さんせん)が寄り合う門(と)、戸口の意味であります。ヨド(淀)は、三川(さんせん)のヨリト(寄門)の意味であります。
京阪電鉄淀駅下車

     どこの子か蝉を両手に握りしめ