木魚歳時記 第1207話

f:id:mokugyo-sin:20140105030935j:plain

山科

 山科の里は、東は音羽・醍醐山、西は東山・稲荷山という風に、三方を山に囲まれ、ちょうどその中央に天智天皇の御陵があります。山科は山に囲まれてはいるが、古来より交通の要衝でもありました。
 向かい側の大津には志那(しな)という漁港があります。そのシガ(志賀)や、シナ(志那)から眺めて、、山一つ超えた所にあるから、ヤマシナ(山志那)といったそうです。大津側の志賀・志那に対して、山のあるシナ(志那)「山のあるその地点の要衝」「山のあなたの要衝」。そうした意味合いが「山科」(やましな)の地名となったといわれています。
JP東海道線山科駅下車

     亀石の間を流るるあめんぼう