五輪塔
五輪塔（写真右）は、下から立方体、球、四角錐、半球、宝珠形を積み上げた供養塔（墓）で、それぞれに、地・水・火・風・空の漢字もしくは梵字（サンスクリット文字）が刻み込まれる場合が多いようです。
五輪塔は、インドの宇宙観ともいえる五大（地・水・火・風・空）の思想、すなわち宇宙は、動きにくい正方形、滑らかな円、尖った三角形、火と水の中間の半円、神秘的な宝珠形で構成されます。それと中国の五行（木・火・土・金・水）の思想に基づく五重塔の建築様式が習合して、わが国において五輪塔として定着したといわれています。
