仏教と「かたち」
かって、故人を供養するために五輪塔(墓)を建てる習慣がありました(現在ではこれを省略して長方形の墓石を用いた三段の墓が主流となっています)。ところで、五輪塔をよく見ると、団形、半月形、三角形、円形、方形の組み合わせとなっています。これは、密教(みっきょう)でいう五大(空・風・火・水・地)に基づく「五智輪」(ごちりん)に由来するものです。この五輪の組み合わせは、究極は○△□の形に省略できます。第9話では、この○△□の形を中心とする、仏教と「かたち」について考えて見ましょう。
仏教と「かたち」
かって、故人を供養するために五輪塔(墓)を建てる習慣がありました(現在ではこれを省略して長方形の墓石を用いた三段の墓が主流となっています)。ところで、五輪塔をよく見ると、団形、半月形、三角形、円形、方形の組み合わせとなっています。これは、密教(みっきょう)でいう五大(空・風・火・水・地)に基づく「五智輪」(ごちりん)に由来するものです。この五輪の組み合わせは、究極は○△□の形に省略できます。第9話では、この○△□の形を中心とする、仏教と「かたち」について考えて見ましょう。