瑪瑙
七宝(しちほう)の最後は瑪瑙(めのう)です。メノウは玉髄(ぎょくずい)の仲間で、 小さな石英の結晶が集まってできています。 白、灰、黒、赤、緑などが組み合わさった 独特の縞模様が特徴です。メノウの名称は石の外観(縞目)が「馬の脳」に似ているためつけられたという説もあります。
瑪瑙(めのう)が七宝(しちほう)のひとつに数えられた理由は、これまた定かではありませんが、おそらく古代文明の伝播(でんぱん)する過程において、美しい縞目を有する玉(ぎょく)としてのメノウの評価が、洋の東西を問わず定まっていたものと想像されます。