木魚歳時記 第948話

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自利利他の法を行ず

 『遺教経』(ゆいきょうぎょう)のことばです。自利(じり)とは、つまり釈迦(しゃか)の教えを守り「さとり」への道を求めて自己を磨き上げることです。
 しかし、自身の修行(しゅぎょう)により、自身の「さとり」を求めるだけでいいか?さらに大切なことは、利他(りた)すなわち他の人も「さとり」へと導ために、自らがボランテアの行動を起すことがもっと大切です。その方法に六種類があります。すなわち「六波羅蜜」(ろっぱらみつ)と呼ばれる実践修行(しゅぎょう)のことです。中でも「布施行」(ふせぎょう)は第一番にあげられる重要な実践行為です。布施行(ふせぎょう)とは、おのれの計らいを捨て、他の人の幸せのためにつくすことです。

     かたかごの花拈りたる小鬼かな