木魚歳時記 第949話

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自らその意を浄くせよ

 『涅槃経』(ねはんきょう)の「七仏通誡偈」(ななぶつつうかいげ」にあることばです。その意味は「悪いことをせず、良いことをして、自らの意(こころ)を浄(きよ)らかにしましょう」ということです。
 「良いことをして、悪いことはしない」あたりまえのことです。しかし、これを実践しようとすると相当の努力を必用とします。反対に「他人の不幸は蜜の味」とか・・テレビのゴシップ番組につい見とれてしまう自分がそこにあります。常に自分の心に注意をはらい、自分の心をコントロールする習慣が必用です。これを身につける方法として、仏教では、戒(かい)・定(じょう)・慧(え)の「三学」(さんがく)を説きます。これらについては別の機会に説明いたします。

     残る雪消滅点は明かさない