ものみなうつり変る
『大般涅槃経』(だいはつねはんきょう)のことばです。これは仏教の根幹となる教えといわれます。
釈迦(しゃか)亡くなられるすこし前に「諸行は無常なり、是(こ)れ生滅(しょうめつ)の法なり、生滅(しょうめつ)を滅(めつ)し已(おわ)れば、寂滅(じゃくめつ)を楽となす」。と説かれました。これは「この世の存在はつねに止まることなく移り変わるものである。このことを確かに覚(さと)るならば、平穏(へいおん)にして澄み切った世界がひらけてくる」という意味です。「無常」(むじょう)という自然界の<法則>に釈迦(しゃか)は目覚められたのです。