木魚歳時記 第1696話

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 是生滅法

 「雪山偈」(せつせんげ)の是生滅法(ぜしょうめっぽう)は「いろは歌」の「我が世誰ぞ常ならむ」にあたります。諸行無常(いろは匂へど散りぬるを)と似た意味です。詩句のリフレイン(反復)だと考えておきましょう。すなわち是生滅法(我が世誰ぞ常ならむ)とは「この世はすべて生まれまた滅する」という真理のことであります。仏教の中核となる教えであります。わたしたちは、生まれ、老い、病を得て、そして死んでゆきます。つまり、是生滅法の真理から逃れることはできません。このことを自覚し素直に受け入れることが大切です。

     魂祭わかよたれそつねならむ