木魚歳時記 第478話

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 よく里山歩きをしました。「まむしの注意」の札の出合ったり、沢の花々と語り合いました。そんな頃を思い出しています。お袈裟の話ですが、お坊さんが日常に着けられるのは?(おうま)

   「蛇穴に懐ふかき杣くだる」(おうま)
 明治以降は僧侶の「衣」(上着)も、生活様式にあわせて、改良されてきました。お袈裟もそれにあわせて、着脱がより容易なように簡素化されました。各宗派によって多少は異なりますが、写真の「小五条」(こごじょう)とか「伝道袈裟」(輪袈裟)がそれです。ただし、形の如何はともあれ、良い田から良いお米が獲れるように、良い<制服>を着ければ如法な心が生まれる・・・そうした意味で、お袈裟は僧侶にとって大切なものです。お袈裟を別名「福田衣」(ふくでんね)と呼ぶのはこのためです。

   萩の宮をんな一人のほつれ髪