木魚歳時記 第466話

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 よっ!お兄さんっぽいヨ!ごん婆は歩くのが遅く、後れがち。ごんはちゃんと立ち止まって、ごん婆が追いつくのを振り返って待ちます。群れの一員としておばあさんのことを気遣っているのかな?ところで、お仏壇の話・・・お線香は何本が?(ごんママ)

 お線香は何本が?お焼香は?幾度も尋ねられますが、何度話しても、世間的習慣が先行します。さて「焼香の伝」(口伝)によれば、1回、2回、3回、それぞれ説明もありますが、いずれも後から付けられた理由に思えます。ですから、結論的云えば何本でも何回でも結構です。それ(数とか回数)よりも「香は信を運ぶ」の言葉があるように、時と場所に応じて心ゆくまで香を薫じることが大切です。急いで3回(本)するよりも、心を込めて1回(本)薫じることが大切です。濁ったもの(悪臭)を清めるという「香の文化」(世界共通)の基本があるからです。

   飄々と影の入りゆく芒原