木魚歳時記 第157話

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ぬけぬけと 仏顔する 唐辛子

 「パルー ツンギテー ナトゥ キタルラチー チロタベノ カラマポチータリー アマノ カングヤマ」。これ韓国語、中国語?そうではありません。あの持統天皇の「春過ぎて夏来たるらし白たへの…」お歌を、当時の宮廷ことば(発音)で復元するとこうなるのだそうです。

 俳句を始めると面白いことがわかります。たとえば妻は<つま>ですが、夫も<つま>だそうです。(ぼくだけが知らなかった?)。そこで『広辞苑』で<つま>を調べてみると、「つまとは配偶者の一方である異性のこと。」とありました。さらに<つま>とは、先端(はじっこ)のこと、とあります。物には両端がありますから、その両端に<つま>があることになります。そこで<つま>は「一対」を意味することになります。夫より見て妻を<つま>と呼び、妻より見て夫を<つま>と呼ぶわけです。

「秋風や つまとつまあり 妻用心」