木魚歳時記 第61話

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小春日の 俄隠れや 修験道

 「京都の紅葉はいかがですか?」。かさかさ…こそこそ…木枯らし魔女。落ち葉に魔法をかけて、聞こえてくるのは…落ち葉のメロディー♪。そんな歌詞に<動画>を添え、送ってくれたのは小雪さんでした。

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 「京都が色ずくのはこれからです」。いま真之介は「私てなんや?」の問題に挑戦しています。頭が変てこりんになりそうです。
 2500前のインド。シャキャ族の王子としてお生まれになったお釈迦さまは、すべてを捨て出家(29歳)されたそうです。その動機は「四門出遊」(しもんしゅつゆう)の話しとして伝わっています。それは、東・南・西の城門で「老・病・死」する人と出会い、最後に北門のところで、輝く瞳の「沙門」(しゃもん)すなわち修行僧と出会い強く心を引かれた。これが動機であったようです。
 ぼくは、シッタルタ王子自身の疑問、悩み、苦しみが他にもあった…と考えています。それは、王子自身がいだかれた「私てなんや」の内省でなかったか?そんなふうに想像するのです。