木魚歳時記 第6話

f:id:mokugyo-sin:20131209143526j:plain

蓮舟や 摂取不捨で 彼岸へと

 いずれ「その時」がくれば、蓮の舟に乗りお浄土へ・・・お経の中には、「アミダ仏の救いの光は、すべてのものに平等にそそぎ、念仏する衆生も、念仏ができない衆生も、すべて、摂取(せっしゅ)して捨て給わず」とあります。
 月の光が万頃(ばんけい)、つまり、すべての水面を照らして余すことがないように、仏の救いは、お金持ちも、そうでない人も。体が丈夫な人も、そうでない人も。力の強い人も、そうでない人も・・・万人平等にそそぎます。しかし「そのこと」に気づくことがもっと大切です。
 そのときがくれば「蓮舟に乗って浄土へ」そんな心地で、日々、明るく、正しく、仲良く、と、説かれたのが法然上人の教えです。