木魚歳時記 第94話

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初諸子 金と銀とに 反りかえる

 「このたび京都に戻りました」。金時姐さんの転勤挨拶(2月末)が届きました。なんと年賀状ハガキをご使用。洒落、深慮遠謀?さすが足柄山のクマ公を悶絶させた姐さんです。

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 「摂取して捨てたまわず」<第2番目>
浄土宗をお開きになった、法然上人さまのお歌に「月影の、いたらぬ里はなけれども、ながむる人の心にぞ住む」とあります。
 み仏さまの、救いの光(月影)は、あらゆる国土にたいして、万人平等にふりそそいで漏らすことはありません。大切なことは、そのことに気づいて、み仏の救いを信じることが大切です。ひたすら、み仏さまの救いを信じ、み仏さまの救いを願う(念仏)することが肝心です。
 法然上人さまは、また「知者のふるまいをせずして、ただ一向に念仏すべし」ともおっしゃっています。それは、念仏することがみ仏さまの「本願」(本当の願い)となるからです。