木魚歳時記 第3700話 

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 昔ながらの寺々や仏たちを巡って法然は十一月までこの古都にいた。その間に都では七月十一日、天皇家と摂関家の父子、兄弟が牆(かき)に相せめぎ、源平の武者たちも父子、兄弟、叔姪ら相分れての兵乱があったと伝わってきた。
 今や古い寺々での仏典あさりどころではないと法然は乱後の都を見ようと急いで立ち帰った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)397

       冬蠅のひとつ書斎で大往生

 「ボクの細道]好きな俳句(1451) 矢島渚男さん。「遠くまで行く秋風とすこし行く」(渚男) 流れる雲を見て「いわき平(だいら)」の方まで行くのかい」と呼びかけた詩人がありました。この俳句「秋風とすこし行く」がとても好きです。さて、オドリバエ(踊蠅)のオスは、メスに求愛するとき、プレゼントをラッピング(実は中はカラ)して持参するするそうです。そして、メスが夢中でラッピングをはがしている最中、ちゃっかり交尾をすませて飛んで行くそうです・・霊長類ヒト科の中にも、オスがプレゼントしたブランド品をショップで現金化する部族があるとか(笑)。