木魚歳時記

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木魚歳時記 第3612話

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 それにしても寺門(園城寺)と山門(延暦寺)とは、もと同じ天台の血を分けた兄弟であり、何のためにこんな忌々しい争いが起こるのかわからなかったが、寺領の争いや天台座主をそれぞれに自分の派閥から出そうというのが根本で、それがさまざまな形を変えて現れる世俗的な闘争であると、彼は後年、山に住み慣れてから知るようになった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)314

       なにもかもせかいのものは春をまつ

 「ボクの細道]好きな俳句(1362) 杉田久女さん。「蝶追ふて春山深く迷ひけり」(久女) この作品は、直接は大虚子さんと切り離して考えたい。つまり、創作活動にかかわる悩み、苦しみが、才女、久女さんにしても皆無であったとは思えないからです。ふと、やはり苦悩されたであろう? 飯島晴子さんのことを思い浮かべていました。才女ゆえの悩み、葛藤、苦しみということはあったでしょう。