木魚歳時記 第398話

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青梅の 一つ転びて 稚地蔵

 「青梅の一つ転んで捨聖」。一年前に作った俳句と同工異曲。むしろ、前の句の方が「切れ味」があり好きです。しかしきつすぎる。「衒い」(てらい)も感じられます。そこで、揚句「稚地蔵」(ややじぞう)といたしました。やさしいけれども平凡・・・一年でぼくも枯れてしまったのです。

      「一寸坐れば、一寸の仏」(一休禅師)

 大地を胎蔵(たいぞう)するので、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)と呼ばれます。大地のすべての<徳>を象徴する菩薩さまのことです。町の辻に立って、すべてを救うところから庶民の信仰を集めています。