木魚歳時記 第1795話

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 伏見六地蔵(ふしみろくじぞう)

 地蔵は「地の徳」を備え、さまざまな利益(りやく)をもたらす菩薩さまです。平安時代の初め、小野篁(おののたかむら)が桜の大木から六体の地蔵尊像を刻み、木幡の里(大善寺)に祀ったのが始まりです。次に、保元2年(1157)平清盛による「廻り地蔵」があり、江戸時代に現在の「六地蔵めぐり」の形が定着したようです。旅の安全を祈願して旧街道の出入口に安置された六地蔵を中心に京の地蔵についてご紹介します。「六地蔵めぐり」(1)は、上記、奈良街道の出入り口にある浄土宗大善寺の「伏見六地蔵」で、いわば「六地蔵めぐりに」発祥の寺ともいえるでしょう。(大善寺・伏見区桃山町)

    蟻地獄なむあみだぶつなむあみだ