木魚歳時記第4879話 

 (四)しばらくして、客が主人の耳もとで何やら囁(ささや)くと、主人はうなずき、最後に、「なるほど、そいつはちょっとした仕事だな」
「うん」と客はいう。
「でも、おれにはいま子分もなし、自分ではとてもやれない」
「ちょうどいいのが、いまに来るよ。毎日飲みに通う奴だから。赤鬼と青鬼にやらせよう。きっと喜んでやるよ」
「なに、赤鬼と青鬼だって?」(佐藤春夫『極楽から来た』)

          僧の子の僧と成りたり浮人形

 「浮人形」は夏季となります。ぼく(二足のワラジ)も相棒(常夜灯)も、がむしゃらに働きました! みんなそうでした! とりわけ、ぼくは虚弱体質だったので大変でした! 平均の齢(よわい)を迎えられ! とりわけ、女房には面倒かけています! 感謝しています(汗)