木魚歳時記第4878話 

 この家の主というのは、昔たまたま郷里が近いというので親しんだ博徒仲間であるが、彼はこうして、ともかくも一家を営んでいるのを、定明は途(とも)すがら立ち寄って昔なじみの恵みに預かろうとしているのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)

        遠景のに小さきものたち蜆漁

「蜆」(しじみ)は春季となります。琵琶湖大橋あたりに行けば、まだ、蜆漁をする小舟のシルエットを遠望できます! いつも思います! 自然の恩恵にあずかる漁師の方たちは、未成熟の「小さきもの」たちを大切にされます。漁獲してもまた湖に戻してあげます!