木魚歳時記第4872話 

 (三)高砂からは海路わずか六里ばかりで室の津(むろのつ)である。この港は男鹿島(だんがじま)、家島、西島など多くの島々のかげに風波を避けて、ささやかな入江ながら、湾口のほかは三方みな小山に抱かれて昔ながらのよい泊まりであるが、ことに近年は急激に増加した海賊たちの遊び場となって栄え、遊女の名で聞こえた土地になっていた。(佐藤春夫『極楽から来た』)

         白粉と独居の僧と花カンナ

 「花カンナ」は秋季となります。いまさら、白粉(おしろい)でもあるまいし! 会話の相手は、昼寝の好きな好好爺(じい)しか居ません! くり返しますが、ぼくは、相棒のプラス思考に惚れています! そして、自身のマイナス思考に飽(あきれ)ています(笑)。