(三)高砂からは海路わずか六里ばかりで室の津(むろのつ)である。この港は男鹿島(だんがじま)、家島、西島など多くの島々のかげに風波を避けて、ささやかな入江ながら、湾口のほかは三方みな小山に抱かれて昔ながらのよい泊まりであるが、ことに近年は…
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