木魚歳時記第4873話 

 ここは加茂神社の荘園領となっていたから、その出先のあたりの青松のなかに丹塗りの鳥居が見えるのでも加茂神社の分祀と知られる。
 町は小山を背に負い、港の奥の汀(みぎわ)に沿うてただ一筋の片側町であるが、家居ゆたかにいらかは松の梢越しに連なり光って、風物はすべて小じんまりと美しく、自然の庭園のようであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)

       たちまちに阿修羅のごとく黄砂来る  

「黄砂」(こうさ)は春季となります。ところで、最近、集中豪雨が異常です! 阿修羅(あしゅら)のように暴れます! その要因の一つに「線状降水帯」の現象があるようです! 日本列島は、今、大型台風、集中豪雨、地震の被害など、その復旧に大変です(汗)。