木魚歳時記第4753話

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 信空の白川の房で、法然をねらった教阿弥のような名代の強盗であすら、一たび法然の声を聞けば,害意も失せて直ちに帰依の念を生ずるのだから法然その人自身が無上の自衛力で、ほんとうは用心棒も何も用はなかったのだが。
 師の影をも踏むをを怖れる慎み深い信空は、現在は白川の房にひとり気楽に住み、中の房には、平家の遺孤源智と熊谷とが侍していた
 そうして聖光も証空も十蓮も遵西も中の房の仏間のうしろの棟に、別々の室を与えられて常住し、研鑽に努めていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1388ー2

            湯豆腐や百年分のありがたう

 10年ほど前(平成24年)に肺癌(右中葉肺)を宣告されました。住職も交代してのんびりと暮らしていましたから・・さして驚くこともありませんでしたが、しかし、相棒としてはショックであったろうと推察します。いろんな意味で「常夜灯」として灯りつづけてくれた感謝の気持ちは、とても、年数や言葉で表すことはできませんが・・ありがとう。