(四)上人の病気はほんのかぜのように聞いていたのに、冬のはじめからいつまでからいつまでも引きこもり、受戒を請うが授けられない。平素はお丈夫でも、お年は争えず、先年来時々おかぜを召すし、何しろ六十五歳という高齢の上人だからと兼実は気が気ではなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1287
歳晩の猫けとばすなけとばすな
「ボクの細道]好きな俳句(2385) 田中裕明さん。「正午すでに暮色の都浮寝鳥」(裕明) 「浮寝鳥」は冬の季語となります。さらに「都」とありますから、居つき鳥となった浮寝鳥を詠った? 美しいけれども淋しい作品です。
苦しいことが多いのは
自分に甘えがあるからだ
(石川洋)