鳥羽殿にはおん祖父白河院以来の林泉(りんせん)が美を極めたなかを逍遥(しょうよう)あらせられ、池畔に来て蓮の枯葉をご覧あっては、
蓮華陸地に生ひずとは
暫く弾呵の詞なり
泥水掘り得て後よりぞ
妙法蓮華開きたる
と今様を一首思い浮かべて歌い出せば、これを糸口にあとえあとえと歌は尽きない。遊戯神通の時は楽しく流れ行くのであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1015
埋火の跳ねて大地の鳴動す
「ボクの細道]好きな俳句(2105) 波多野爽波さん。「闘牛士の如くに煤を払ひけり」(爽波) 「煤払ひ」の年中行事からは逃れたい! にもかかわらず・・煤に、闘牛士のごとくに立ち向かうとは! 取り合せ(語彙)の意外性も時には必要ということ?
おやさまはわたしがひのて(火の手)のなかにすみ、
なむあみだぶつと申すあおやさま。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)