木魚歳時記第4186話

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 老女は若い日の失行を恥じて、それを因縁に仏道に入って釈迦堂に仕えていたが、頻々と釈迦に詣でる法然を見てその人がらを敬慕して、この人によって念仏を修行したいというのであった。法然はこれをも好因縁とした。
(佐藤春夫『極楽から来た』)845

       朝昼晩竹の子飯の快楽かな  快楽(けらく) 

 「ボクの細道]好きな俳句(1932) 岩淵喜代子さん。「日と月と音なく廻る走馬燈」(喜代子) 「走馬灯」とあるから実景ではないでしょう(そう思います)。夢の中でしょうか音もなくまわる走馬灯。ふと、ありし日のことを思い出しながら、作者は何を走馬灯の中に見られたのでしょうか? 作品の「日と月」がファンタジックで、作柄を大きく見せてくれます。

  わしのこころわ、せかい(世界)のたから、
  なむあみだぶつになるたから。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)