木魚歳時記第4162話

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 おばあさんはさっそくつぶやくようにいう。
「南無阿弥陀仏」
「そうです、そのとおり十ぺん申すだけでよいのです。もうすこし声が大きければ阿弥陀さまになおよく聞こえます。内緒ごとではないのだから」
(佐藤春夫『極楽から来た』)823

     石一つ泥鰌いつぴき春の川   泥鰌(どぢやう)

  都にこころやすからず」とは! まるで保元、平治の乱の上皇都落ちを連想させるようです! さて、ボクは小3のとき、朝から、ランドセルを放り出すと、近くの鴨川で泥鰌(どぢやう)獲りながら、晩まで遊んでいました。川底の平べったい石を外すと、小金色の「アブラ」泥鰌(どぢやう)を見つけたときはうれしかった。「やった~っ」有頂天になりまして。学校のことは忘れていました。
 帰宅すると「明日から学校行きます・・」これが、毎日、続きました(汗)。

  よるのやみ、わたしもやみで、
  やみに、あかりを、つけられて、
  なむあみだぶに、やみとられ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)