木魚歳時記第4161話

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 「そんなわけのないことですか。あまりあっさりしていて、たよりないようでございますけれど」
「そのあっさりしているところをありがたいとは思いませんか。でも阿弥陀さまが、ここへ来たい者はどんな不埒(ふらち)な者でも、わが名を呼んでほしい、わが国へ来て住まわせたいとおっしゃっているのです、まさか阿弥陀さまがウソはおっしゃりますまいがの」
(佐藤春夫『極楽から来た』)822

       目まとひに付きまとはれて詩仙堂

 「ボクの細道]好きな俳句(1907) 鈴木六林男さん。「深山に蕨採りつつ滅びるか」(六林男) 作者は、自然豊かな土地に引っ越された? もちろん俳句を作るため(と思います)。ボクも、不思議な縁(えにし)により、比叡の山麓に移り住ませていただきました。ありがたいことです。さて、昨日、突然「目まとひ」の塊りと出会いました。自然がまだ残っているんだ! 子どもの頃「目まとひ」に遭遇した思い出が懐かしくよみがえります。

  よるのやみ、わたしもやみで、
  やみに、あかりを、つけられて、
  なむあみだぶに、やみをとられて。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)