木魚歳時記第4000話

f:id:mokugyo-sin:20191015064629j:plain

 上皇のためには永年御宿願の千手観音千一体の仏堂、俗に三十三間堂といいなしている蓮華王院を造営して寄進するなどの一方、皇居の近くに宿直室を設けて朝夕、天皇に伺候し奉る有様で、これには彼もひと方ならぬ苦心をしている様子であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)673  

     豁然と夢にホスピス未枯るる 豁然(かつぜん) 未枯(うらがれ)

  「ボクの細道]好きな俳句(1747) あざ蓉子さん。「落球と藤の長さを思いけり」(蓉子)  さて、草野球の捕手がうっかりと落球してしまった、その一瞬を藤棚の垂れさがる「のんどり」さとを対比して詠まれた? これ以上も以下もないという発想かと思います。このように読者がいろいる想像をふくらせる・・どのようにもようにも読み取ることができる・・そのことも作品の魅力の一つであると考えます。

 猿(さる)7 その一番よく仕込まれたやつでも、現在彼らの番人には遠く及ばない。番人は、なんとかして、結局私たち手から十スー銀貨をまきあげてしまう。