木魚歳時記第3998話

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 上皇もまたしきりに清盛の官位を昇らせてその年に権大納言に任じ、翌仁安元年、内大臣に進め、その翌年は左右大臣を越えて一躍太政大臣に任じられた。平治の乱後ここに至るまでのわずか八年であった。
 清盛のこの驚異的な官位の躍進は、彼の武功のほかに、宮殿や寺院などを多く造進した功労による恩遇であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)671

       雪の底ものうごきたる気配あり

 「ボクの細道]好きな俳句(1745) あざ蓉子さん。「針のとぶレコード川のあざみかな」(蓉子) アナログ盤の音楽鑑賞にはつきものの現象です。レコード盤の渦巻きのラインを「川」に例え、針の飛んだ瞬間(驚き)を「あざみ」に譬えた感性には脱帽いたします。盤(黒)とアザミ(真紅)の対比も見事です。

 猿(さる)5  白鳥とその様子ぶった鈴の頸(くび)。駝鳥(だちょう)、雛鶏の翼。役目重大な駅長のような帽子。ひっきりなしに肩をそびやかしているコウヅル。