木魚歳時記 第3940話

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 「昔は源平、勝劣なかりき。今は源氏においては無きが如し。頼政わずかにその末に残りて、たまたま綸言(りんげん)を蒙り、勅令背き難ければ、この門を固むるばかり也。然れども(中略)神輿に向かい奉って弓を引き、矢を放つべきならねどば、門を開いて下馬仕り、引き退いて神輿を入れ奉るべし。その上わずかの少数なり、宗徒を禦(ふせ)ぎ奉るに及ばず、此上(このうえ)は大衆のお計らいたるべし」
(佐藤春夫『極楽から来た』)616

        餡パンも竈馬も跳ねて震度六  竈馬(いとど)

「ボクの細道]好きな俳句(1689) 松尾芭蕉さん。「いきながら一つに冰る海鼠哉」(芭蕉) 紀行作品から一転してこうした作品と出会えるのも驚きです。

    虚空にいてもだめ 海中にいてもだめ
    山中に入りてもだめ 地中に隠れてもだめ
    どのような 隠れる場所などありはしない
    逃げおおせて 逃げられないのが 死 (ブッダ)

 蝸牛(かたつむり)11  「ママがこんあものを結えつけたんだ」彼は言う。「いうことをきかないと、いちでもこうするんだよ」
「気持ちが悪いだろう」