木魚歳時記 第3930話 

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 ところで頼政の歌の真価であるが、これは現代でも川田順氏のごとく歌仙とこれを仰ぐ人があり、当時も、判者(はんざ)(批評家で選者)ともなった人だから、立派な歌人であったには相違ない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)606

      後から誰も来ないぞ花野原   後(うしろ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1679) 柿本多映さん。「人体に蝶のあつまる涅槃かな」(多映) 釈迦涅槃(ねはん)図には多くの動物が描かれていますが、蝶が描かれた涅槃図(ねはんず)については寡聞(かぶん)にしてお目にかかったことはありません。花の密に蝶があつまるように・・そのような釈迦涅槃図のイメージが発想ができる作者に敬意を表します。

 蝸牛(かたつむり)1  風邪の季節にはで嫌いで、例の麒麟(きりん)のような頸(くび)をひっこめたまま、蝸牛は、つまった鼻のようにぐつぐつ煮えている。