2019-08-26から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3896話

この紀の二位に対する心がやがて、その夫信西に対する信任と重用とになったのである。 しかし権臣信西は、朝子ほどには天皇をお理解し奉らない。暗君(あんくん)ではなかった。 信西はただブッキッシュな知識人で、人間をも人生をも深くは知らない野心家に…