木魚歳時記 第3773話

 

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 「どうも年をとって今も腹をこわして居りましてな。おして参りましたが、とても我慢がなりませんぬ。いそいでまかり帰ります」と、出たところの簾子(すのこ)にしゃがむと、しりをまくりあげザーッとばかりやってのけた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)466

       落蝶につられてどる洞仙郷

 「ボクの細道]好きな俳句(1523) 夏井いつきさん。「惜春のサンドバッグにあずける背」(いつき) ボクシングにかけた青春でありましょう。練習場の一風景を切り取られたものでありましょうが、「こんなことでいいのだろうか?」青春の希望と挫折が交錯する心情が伝わります。抽象的な心象が見事に映像化されて秀逸です。

 雄鳥(おんどり)2ー2 雄鳥は、自慢を許すなら、地上のあらゆる競争者を負かしてしまったが・・この相手、こいつは手の届かないところにいる。これこそ勝ち難き競争者でる。