木魚歳時記 第3723話 

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 こんな事情もあり、また自家の女(むすめ)たちの入内を心ひそかに期待していた貴族連が、思いがけなく璋子の入内に、とびに油あげをさらわれたような失望とねたみとから、叔父子説のような怪聞をまき散らしてケチをつけた人物もあったのであろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)418

        起き抜けにすつぱいトマト宿の朝

 ボクの細道]好きな俳句(1473) 矢島渚男さん。「熊笹に濁流の跡いわし雲」(渚男) 昨夜は豪雨があり谷川の水カサが増したのでしょうか、流れに従って熊笹のしだれが残っていました。台風一過、真っ青な空には鰯雲がいっぱい・・さて、ナマクアカメレオン。アフリカのナミブ砂漠に生息するめずら爬虫類です。変温動物ですから砂漠の昼夜の急激な温度差に対応するため、体の色を変えるところからこの名がついたのでしょうか? テレビの映像で見ましたが・・スームアップの容貌は、恐竜のミニ版といったところで親しめました。なにより、死の酷暑と砂嵐のサバクに昆虫類や小動物が暮らすことの驚きです。