「今日のことば」
小さな蜘蛛(くも)が
道を這って行くのが見えました。
そこで犍陀多は
踏み殺そうといたしましたが、
「いや、いや、これも小さいながら、
命のあるもの。」と、
助けてやったのでございます。
(芥川竜之介『蜘蛛の糸』)抄8
「ボクの細道」好きな俳句(979) 八田木枯さん。「うろたへて母の影ふむ小暑なり」(木枯) おもしろい所に注目されたものです。また、今井 聖さんに「やわらかき母にぶつかる蚊帳の中」(聖)の作品もあります。ボクにもこれに似た体験があります。それは小学校に上がる前、何かの拍子に母の尻につかまり、その豊かさにドキリとしたことです。ところで、寓居に移転して今日で満3年が過ぎました。早いものです、ありがたいことです。