木魚歳時記 第2111話

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(苦行者に説く)「遠ざかり離れる味と平安となる味とを味わって、法の喜びの味わっている人は、苦悩を離れ、悪を離れている。」(スッタニパータ)

 「遠ざかり離れる味と・・」とは、「遠ざかり離れる味の液と、法の喜びを味わう液と、」と直訳できるようです。さて、現在、我が国の仏教教団の在り方を眺めるとき、仏教徒(在家信者)の有する仏教への関心、例えば、仏像・伽藍(がらん)など、仏教シンボリヅム(象徴主義)と信仰の問題。仏教儀式など祖先崇拝への関心。現世利益と信仰の問題。などなど、インドにおける仏教の衰退を<他山の石>とすべき問題点のあることを痛感いたします。これらについては、いずれ項を改めて考えてみましょう。

        七曲り踏みしめ登る秋の山