木魚歳時記 第2109話

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(苦行者に説く)「常に注意して友誼(ゆうぎ)の破れることを懸念(けねん)して、(旨いことを言い)ただ友の欠点のみ見る人は、友ではない。子が母の胸にたよるように、その人にたよっても、他人のためにその間を裂かれることのない人こそ、友である。」(スッタニパータ)

 さて、ゴータマ・ブッダ(釈尊)の教えは、バラモン(僧)を始め、王侯貴族などカースト(四姓)制度上位の階層に浸透し、古代インドの広い地域に伝播(でんぱん)します。しかし、下層階級(一般庶民)の「神」「天」に捧げる祀祭の習慣は、当時のバラモン教ないしヒンドウー教の祭祀・儀式の習慣に頼らざるを得ないのが実情でした。このことが、後世、インドにおける仏教衰退の原因の一つとなります。

        歌女鳴くや東男に京をんな

                      歌女(かじょ)=蚯蚓(みみず)