(勝利の教え)「犬や野狐や狼や虫類がこれ(死骸)を食らい、鳥や鷲(わし)やそれ他の生きものがこれを啄(ついば)む。」(スッタニパータ)
さて、ゴータマ・ブッダの教団は、ゴータマ・ブッダを慕う沙門(僧)の集団で占められました。そこで、ゴータマ・ブッダを信奉する在家信者は、日常の生活に伴う宗教儀式の習慣を、バラモン教(広義のヒンドウー教)の儀式・習慣に頼らざるを得なかったわけです。このことが、現代、インドにおいてヒンドウー教信者が80数パーセント以上を占め、仏教徒は、わずかに0,3パーセントである原因の一つともいわれます。