カメと白鳥
沼に棲んでいるカメはいちどでいいから海が見たくなりました。そこで沼にいた白鳥に相談をしました。それを聞いた親切な白鳥はカメの尻尾をくわえると海のある方へと飛んで行きました。もうすこしで海が見えるところまで来たとき、おしゃべりのカメがいいました「白鳥さん海はまだかね?」。それを聞いた白鳥は「もうすぐですよカメさん」。うっかり返事をしようと口をひらいた途端にカメの尻尾が口からはずれ、カメはまっさかさまに落ちてしまいました。ボサツはこの喩え話を、おしゃべりの王のところへ行ってしてあげました。