木魚歳時記 第1731話

f:id:mokugyo-sin:20140113072130j:plain

 空(くう)

「空」 心 明るい人は「そら」と読むでしょう。

    心 淋しい人は「から」と読むでしょう。

    心 尽(つく)した人は「くう」と読むでしょう。 (新井世子)

 きのうは子どもを ころばせて きょうはお馬を つまずかす。あしたはだれが とおるやら。いなかのみちの 石ころは 赤い夕日に けろりかん。」(金子みすゞ) 子ども、お馬、石ころ、赤い夕日・・みんな宇宙のはたらき、いのちの輝き。それらをけろりかんと受けとめるのが空(くう)であろう。

    狐火を見たときひとは父をもふ