木魚歳時記 第1680話

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鴎外も茂吉も紙魚に食はれけり   藤田湘子

 最初は『俳句』の字面(じづら)を目で追うのが精一杯でした。無意味に『俳句』が書架に並んでゆきました。ところが三年を過ぎた頃、つまり、俳句を始めて八年ほどした頃に、ふと、書架に並んだ『俳句』を再読してみました。すると、俄然、好きな作品や納得できる俳論が頭に飛び込むではありませんか・・ それからは何度も何度も読み返しています。そのたびに新鮮な感動が伝わってきます。うれしい。

     雷鳴の中で接吻してみたい